2006年07月13日

シルバー+チタンリング ブライダルリング

デザインナーズアクセサリーもデザイナーズと付くものは、とかく、主張が強く一風個性的なデザインが前に出たものになりがち。デザインの足し引きの無駄を省いたり最小化したりそぎ落とす作業より、装飾作業ありきになってしまう。一見、これのどこがデザイナーズモノなのかわからなくてはいけないような心理でも働くかのごとく。

現代アートのジャンルに、もの派というのがあって、素材を活かす日本料理のように、材質自体をクローズアップして質感や、素材に対する観念を照射する。
デザインにも、形で奇をてらうのではなく、素材をうまく魅せるための使い方を工夫した指輪もありではないか。
シルバーにチタンを巻きつけた構造のリング


アクセサリー制作

東京原宿神宮前にてチタンアクセサリーをデザインから制作、仕上げ工程までの現場から書いています。ここでの制作のテーマは『いかにミニマムな中に個性を収めるか』です。つまりどれだけ単純な方法の中で主張できるか、自分流のシグナルを発っせられるかどうかを念頭に作ります。

いいなと共感できるデザインはシンプルで複雑。地味なのにハデ。一見おとなしいのに個性的。そんな矛盾の同居を感じ取ることができる。ごくごく限られたなかに情報が詰まっている小宇宙なのです。
”シンプル”をどう解釈するか。だれにでも似合うようなつまらないデザインととるか、究極の引き算の行き着いたその先とみるか。 装飾とは付け足し、あるいは小細工とも言う。デザインする事と装飾する事はちがうと思う。デザインとワザも違うと思う。

素材に依存しない。
高価な素材すなわち良い物、良いデザインとはならないです。プラチナを使ったから、即、高価なものとはいえないし、ダイヤをあしらったデザインであっても、その事とデザインの作品としての良し悪しは必ずしも比例しないと考えます。
素材に依存してしまうと、主役はデザインではなく、材質の方になってしまうから。

デザインは『情報』

ニューヨークの地下鉄グラフィティを撮りに行って本を出版した友人と『デザインってさ。情報だよね。』という話しになったことがあります。プラットフォームのサインも駅の色も目から入ったデザインは情報となって受け取られている、と。
そしてアクセサリーもまた、その人をあらわすひとつの情報になるんだもんね、と。
どんな顔、どんなものを身に着けるかもビミョウな表情の読み取りが感知されてフツー意志疎通がなされるんだから。 その人を形成する情報をちょっとしたこともかすかでもに感受しながらコミュニケーションしているんだと思う。”デザイン”はなにも、おおげさに何かを施す必要なんてないなと思ったりします。人って、ほんの微々たる変化さえも解読できる情報の中で日々暮らしているんだから。

デザインを発信する。
だれに向けて?

ブルーノートのそばの音楽事務所の社長さんが教えてくれたことがありました。
誰もが良いと認めるもの、わかり易く、広く社会に露出するものに大衆の関心が集中する今の世の中にあって、その対極にあたる人々も必ず居るんだとおっしゃる。
” 有名だから、はやりだから、楽だから”聴くのではなく、難解ではあっても自分の価値観を信じる人たちによってじわじわ浸透してゆくような、例えばインディーズバンドを支持するようなマー ケットもちゃんと存在すると。有名なものに群がるマジョリティばかりで大きなマーケットが形成されているのではなく、その対極にはみずから 判断する鑑識眼を持ったマイノリティもれっきとして存在しているのだそうです。

2006年08月19日

デザインを情報として読み解く

街を歩いても、人の服装、店の内装、これすべてデザインであって情報です。
どんな洋服をチョイスしているか、どんなに流行とは関係ないと声高に言うひとでも
何らかの信号、しるしとして何かを着ているわけで、スーツや制服であっても
ジーンズであっても、シンプルでも地味でも、その服装から発せられる情報が見てとれます。

2006年08月26日

結婚指輪をどこにしまおう?

手のひらに入ってしまう小さなアクセサリー。ずっしりと重たいブレスレット。
着けていたはずが、ない。見つからない。
大切なアクセサリーだけど、なくしてしまうことも。

指輪は特別なときだけはめますか?どこに行くにも一緒で常に身に着ける派でしょうか。
それとも仕事のときははずしておきますか?

はずしてポケットにしまって、どこか行方知れずになって?でしょうか、結婚指輪のリピートオーダーもけっこうあります。
大切な結婚指輪。
なくす前に上手に保管。
外出時、指輪を外出先ではずすことがあるのなら、ジュエリーをしまっておくポーチを持ち歩くほうが安全など、ありますが、なくせない結婚指輪はチェーンでネックレスとしても着けられるデザインで作るのが今どきの結婚指輪の最善策。

めったに指からはずすことがないのに、旅先では、ばたばたとなりがち。かばんのポケット、服のポケットに入れるのはなくすもととこころえて、ちいさなジュエリーケースを携帯するのが理想。どうしてもないときは、傷がつかないよう、大切にくるんでお財布やケースor ポーチ へ。

メンズ結婚指輪 

2006年09月08日

アクセサリーをデザインするには

シルバーアクセサリーの作り方をひととおり習得していくと、もっと技術を磨いてスキルアップして、と、ゴールはまだまだ先。勉強すべきことはたくさんある。シルバーというのは、貴金属の中でも、比較的カジュアルに加工しやすい素材。
素材自体の高級な価値の確定したプラチナやダイヤとは違い、デザインで勝負というところが、純粋にデザインできるシルバーアクセサリーの魅力。
では、いつになったらもう腕を上げるより、デザインで勝負できるようになるのだろう。

腕がなくても、うまく作れるようになる前から、技術を学ぼうとする最初からデザインできないとだめなのではないでしょうか?

技術というのはあとから付いてくるものであって、デザインしたいものをなんとか実現したい、しようという意欲にともなって、どんどん上達していくもの。
デザインしないでは創りだすことはできません。
そして、ヒマでなければ、新しいものを生み出すこともむずかしい。
今度はこんなのが創りたいという、フレッシュな時間=デザインできるヒマがないと。
いつのまにか作る事に追われていると、制作をこなす、それは作品創りではなくて、作業になっていくから。
よっぽど内面からあふれ出てくるものがなければ、アクセサリー作家は続けられない。

2006年09月26日

指輪の作り方:量産とハンドメイド

指輪の作り方(制作方法)

指輪が制作される工程を大きく大別しますと鋳造とハンドメイドがあります。大きなジュエリー企業はロストワックスで量産されます。職人とデザイナーは専門家が別の部門で作る工程となっています。
ジュエリー作家の手作りするジュエリーは一人の作家がデザイン、草案を起こす工程から制作、研磨仕上げまでの一連の仕事を統括して行っています。

企業の量産の場合は、ワックスモデリングで原型となる作品を別素材で彫り起こし鋳造します。それを何度もコピーできるように鋳造用のゴム型をつくります。ゴム型に温めたワックスを流し入れ原型を多数複製し、それを埋没材(石膏)に埋めて鋳型をつくるしくみです。(鋳造するときにワックスを入れる湯道と呼ばれる入り口部分を足にしてツリーのように立てられます。)
ワックスは溶かされなくなります。そこに溶解した金属を流しこみ、冷めて固まったシルバーやゴールド、プラチナの作品を酸化皮膜と落とし、磨きあげ、完成した指輪ができあがります。

作家によってハンドメードで作られる指輪は、まず指輪が、どのようなかたちで使用されるかも考慮して、デザインされます。
ライフスタイルにより、用としてのリングの機能美を考慮されて、良い指輪が出来上がります。
依頼主と作り手と綿密は打ち合わせにより、着け心地はもちろん、形状と耐久性、金属アレルギーの有無に応じて、使用されるジュエリー材の選択に配慮した最上の1本ができあがります。
激しいスポーツをする人の着けるリングと、指の長さをエレガントに見せたい人とでは、作り方のコンセプトがまったく別です。ひとりひとりのニーズに合わせて生まれるのが作家によるオリジナルリングです。

そして、作家は日々の試行錯誤により熟練していきます。
前作より新作のクオリティーは向上していくものだということも念頭においてください。
一点ものとして、デザイナー、作家の仕事を見て仕事を依頼するのなら、その作歴を信じ、
ある程度お任せいただいて、オリジナルリングを作ってください。

2006年11月21日

今どきの結婚指輪

今どきの結婚指輪のデザインは、ひと昔前まで消極的だった男性も普段使いでも着けられる結婚指輪というのが、特徴です。
シルバーアクセサリーを身近に着こなしてきた若い世代が結婚適齢期を迎え、目も肥えたアクセサリーユーザーの選ぶ結婚指輪という時代背景があります。

デザインにこだわったもの、女性の思い入れだけのエレガントな指輪だけでなく、男性の好みも尊重されたマニッシュなタイプのマリッジリングも人気を呼んでいます。

2007年02月03日

ブライダルリングによる指のシェイプアップ

ボディコンシャスという言葉があったが、矯正下着や中国古来の纏足(てんそく)のように、指に指輪をはめると、なんらかのカセをはめるのと同じで、指に対しシェイプ矯正効果が働くことになる。

ガードルをウエストに食い込ませたところで、ウエスト周りの肉は、ガードルの外へと移行するだけという結果がもたらされるのと同様に、指に対して、きつめのサイズで着け慣れたリング(特にブライダルリング)は、ある一定の期間を経ると、指輪と指の接点をくびれた体形?にデフォルメされてしまう。
ブライダルリング(マリッジリング)のように、毎日あるいは日々長時間、常時装着されることで、指が指輪によってある程度締め付けられ、肉の動きが順応してゆく。一般的に1ヶ月で、指輪のまわりが多少痩せる。ウエストがくびれるのと同じような現象。

2007年03月01日

誰に対して指輪をデザインするか

デザインを発信する場合、どのような受信者に対して送るのか。

従来のかたち、誰もが思いつく指輪のデザインから脱却し、自由に先進的なデザインを指輪創りで実現したい。

人は誰でも他人と違う唯一で個性を持った存在ながら、周りとの和を重んじたり、また周囲に染まることで、グループの調和と称して争う原因を作らないようにまとまり、あるいは目立つことをどこかで敬遠する。人は公の場においては、没個性化してしまいがちで、突出した概念を持ち出すと変人扱いされかねない社会がある。

指輪、ことに結婚指輪においても、無難な、オーソドックスな誰もが着けている結婚指輪が最も愛用されてきた社会がある。

そういったところに、あらためて疑問をぶつけて、普通じゃなくても、いわゆる結婚指輪じゃなくてもいいんじゃないかといった新しい指輪のデザインがあっていいと思う。個性が際立つ指輪をデザインしていいと思う。マリッジリングとファッションリングといったカテゴリーを取り払いたいと思う。

2008年01月05日

デザインを既定するもの

指輪をデザインする場合に、その機能が足かせとなることがあります。
奇をてらって、目新しいものを作ろうとするのでなくても、ごくシンプルな
平打ちリングであっても、幅がひろくなれば、指にフィット感を与えうるサイズという点で、難易度が高くなり、快適に着けることと、幅を広いデザインにするという点での折り合いを考慮する必要がでてきます。

2008年02月03日

結婚指輪 よく無くすのは花婿?花嫁?どっち

結婚指輪をわざわざあつらえても、無くしてしまうことがあります。
意外にも、よく無くすのは女性の方ということです。
(花婿の結婚指輪調べ)

キッチンや入浴時、着替え中などさまざまな場面でなくしてしまい、
旅先でなかなか探し続ける状況がなかったので、断念したなど、
いろいろなエピソードがつきものなのが結婚指輪。
せっかくのブライダルリング。無くしたらもう一度リピートしてあつらえるひとが多いそうです。


2008年02月28日

チタンのハンドメイド

チタンのアクセサリーをハンドメイドとは。

チタンに手を入れて加工するといっても、手でちぎって手で磨いてということはなかなか
気が遠くなる作業。
工具は超硬と呼ばれる特に硬いドリルやハンマーや鋸刃やダイヤモンドカッターを用いる。

ハンドメイドの陶器といって、ろくろを使ったものはどんなカテゴリーに入るのか。
手びねりという手法なら手作りなのか。工場生産でないなら、自家製?

ぎょーざ、パン、焼き物、タコ焼き、タイ焼き、みな型を使うか手でこねるか。の違いがあるとするなら、手で一点一点作ることを手作りとよび、オートマチックに作るものを手作りでないとするのか。

悩ましいハンドメイド。

2008年04月13日

シルバーアクセサリー:創り手も磨かれ、ユーザーの選ぶ目も肥えてきて

シルバーアクセサリーがストリートに定着してから数年経過。シルバーアクセ、メンズジュエリーのデザインも乱立したブランドによりメタボ状態?にあり、デコラティブなデザインやキャラクターに凝るをとおりすぎて奇をてらったオブジェ的創造へと進化している。

差異性を追求するあまり、指に装着するという機能すら逸脱しているようなしかけものも登場し、ジャンルやモチーフも人気が定まっている。

他とはちがうという差別をもとめるあまり、存在するモノとしてもバランスを崩し、出尽くし感からくる飽和状態のようなデザインブランドも散見される。


裾野が広がって、ストリートにも浸透したことにより、シルバーアクセサリーは極められる。ユーザーの見る目も磨かれる。
目の肥えてきた世代が、アクセからメンズジュエリー志向に成長。
シルバーアクセサリーもシルバージュエリーも、より、高い技術により生み出され、熟練した職人による、労を惜しまぬ手ワザによってオーダーメイドされるショップもある。


どんなかたち、どんなデザインのジュエリーかよりも、どんな創り手、デザイナーに出会えるか、それを見極める鑑識眼も必要なのかも。

2008年06月27日

たとえば2連ペンダントや2本使いのデザイン

どうデザインするか。たとえば反復。同じ輪を2連、2重にしたペンダント。
たとえば棒状のペンダントを2本重ねたり。
1本では存在感が乏しい場合、陥ってしまう2連だのみ。
1本では間がもたないのか。心もとないのか。存在感で勝負できないのか。

2010年12月08日

ドメインネームサーバー

ドメインをエックスサーバーで利用、サブドメインをサクラで利用、またさらにサブドメインをチカッパで利用といったことが可能。
ドメインはムームードメイン。

NSの設定に、DNSを登録。ムームーのドメインネームサーバーを利用する。
その他、海外のサーバーでサイトを運営しつつ、同じドメインでのメールを国内たとえばサクラで使うことも化。

レコード種別を設定。カスタムする必要あり。
カスタム可能なチタンの結婚指輪

2012年03月31日

デザインの材料

なにを手掛かりにそれを認識するか、もののかたちからくるイメージが情報となって伝達され、こういう風だとわかること=理解につながってひとつのすがたを紡いでいく材料になっていく。
けれどそれは普遍的じゃなく、常に流動的であって更新されては破棄され、また再構築されていくことになります。
指輪も装身具でありながらそれをチョイスした人という内面を知る情報となって蓄積され、こう人というイメージが紡がれていきます。
別の面を発見すればファッションが流動的であるのと同時に、ひとのイメージも中身も志向も思考も常に変化して留まることなく消えてはまた現われるの繰り返しなのではないでしょうか。

2012年04月28日

チタンの長所短所

近年金属アレルギーをもつひとが増え、チタンへの需要も増えつつあるようです。チタンのアクセサリーをデザインするうえで、チタンの実用性における優位性もチタンの魅力で、シルバーよりも力が入る要因のひとつ。

チタンはさびないということは、腐食に強いということ。

硬度も高い金属。
鋼鉄には超硬と呼ばれる鋼種もありますが、
それらは建材や工具に使われます。
ただ、家の鉄骨も、車のボディーも強くても海水には弱い。海辺の町では、いたみが早いもの。
一方チタンはというと、温泉にも海水にも腐食されない。
電子力発電所で海水を大量に使う作業があり、海辺の立地にある発電所が多いわけですが、海水を使う設備もチタン製。チタンはその強さからひっぱりだこの素材。

その硬いチタンを今度は身に着ける装飾品としてデザインする。
手を入れにくい素材と格闘する。
デザインのおもしろさは、簡単に言うことを聞いてくれない素材だからこそ、なのかも。。。

残念ながらチタンは硬いというところが長所でもあり短所でもありうる、つまり硬すぎる=加工がうまくできない。簡単に曲がらないので、複雑なフォルムが作れない、削れないので、優美な彫刻ができないといった欠点もあるのです。

同じデザインの指輪であっても、人を惹きつける指輪と、単なる輪っかとがある。良いデザインを、人は放っておかないとすれば、アクセサリーのデザインの役割と価値とは何かを考える。